まずスポーツ小売業は大手量販店を除けば
運転資金がキツキツです。
今は売上の変動が無いので静かに資金繰りをやっていられますが
景気が良くなり売上が増えると現金が思った以上に出て行くのです。
仕入れたものがすぐに現金化される商売であれば回転差資金が生まれるので
売れば売るほど現金が手元に残っていくのですが
スポーツ用品の場合にはすぐに現金化できないのが一般的です。
http://goo.gl/m8HHto
実は当社の場合クレジットカード決済を取り入れるまでは
回転差資金が生まれていました(^^;
※回転差資金が生まれると銀行いらずで多店舗展開が可能です(^^;
さて、話を戻すと、スポーツ用品は売れば売るほど
回転差資金が生まれることなく運転資金が必要になってくるのです。
http://goo.gl/P7TLmR
これは売れて現金が手元に入って来るよりも先に
仕入れた商品の支払いが必要になってくるかです。
今までのように売上は横ばい以下であれば
運転資金は増えていかないのですが
売上が増えていくと売掛金や在庫商品によって
恐ろしいほど現金が出ていきます。
そして、その不足した運転資金を金融機関などから
すぐに調達できればいいのですが
体力の落ちている現在では借入自体がままならないでしょう。
※すでに限度額に来ているところが多い
そうすると売上が上がっているにもかかわらず
現金がないために支払が滞ったりします。
メーカーや代理店も昔のように財務体力がなく与信が厳しくなっている現在
支払いが滞れば納品してもらうことができなくなります。
ですから、景気が上向いて行くと黒字倒産が増えてきて
メーカーや代理店さんは
「結構、売れていたのに何であそこが?」
なんて事になるわけです。
スポーツ業界だけではありませんが
これが黒字倒産というものなのです。
人間研究は面白くて大切!!
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