金具の革底スパイクでピッチャー用とか野手用と表記されているスパイクがあります。どう違うのでしょうか？ 逆に特に表記のないスパイクはどうなっているのでしょうか？
まず２つの写真を見比べて下さい。左のハイゴールドが投手用で、右のミズノが野手用（試合専用）です。ピッチャー用のスパイクに必要な機能や構造は何でしょうか？ 投手ですから投球に必要な機能や構造と言い換えられます。投球に必要な機能は幾つか有ります。一番重要なのは速い球を投げるために、軸足がしっかりと安定して、全ての力をスパイクの底で受け止めるために強度がなければなりません。また安定性を考えれば、多少の重量が有る方を好む場合もあります。その為、革底（アウトソールと呼ぶ）は厚めで堅くなっています。もう一つは耐久性の面から、縫いPを付けられるように微妙に革底が出ていたり、オーダーの場合は元々P革を取付けたりしています。ウレタン底のスパイクの場合でピッチャー用と野手用の表記を見た覚えはありませんが、底の周りにケン（尖った角のようなもの）が有ったりして釘打ちのP革の付けられないスパイクはピッチャー用としては向いていません。
野手用は逆に早い動きや早く走ることが求められますので、軽く柔軟に作られています。少しでも軽く、柔軟に作るために素材は薄くしなければなりませんし、パーツの数も減らさなければならないので、極度に耐久性が落ちる場合もあります。その為に「野手用」としたり「試合専用」としたりしています。
ピッチャー用と野手用の表記の無いスパイクは上記の中間位に位置すると考えて下さい。
内容に間違いがあると思ったり、疑問、質問などが有りましたら是非コメント下さい。
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